[メイン4] ヴィオレタ :  

[メイン4] ヴィオレタ :  

[メイン4] ヴィオレタ : はぐれた。
しまった、ルルカと一緒に行動していた筈なんだが…

[メイン4] ヴィオレタ : そしてこの落ちているCD?のようなものは何だろうか?…落とし主が居るなら届けてやりたいところだが…

[メイン4] ヴィオレタ : って…オレの身体に入って行く。えぇ…
なんか甲冑を着たのも出てくるし、なんだこれ…

[メイン4] ヴィオレタ : ま、まぁ…いいか……
それにしても…本当に、ルルカは何処に行ったのやら…

[メイン4] ヴィオレタ :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 日没の始まり、朝日の終わり
街かた最も明りが絶えるその時間帯

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 人形は、ディスクを頭部へと挿入する人間を視野に捉えた

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……事情を聞くにも、武装あり」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「まずは派手に無力化するッ!」
勢いよく縦へ飛び上がり

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 滑空、落下
目の目に着地する

[メイン4] ヴィオレタ : しかしこの街は何処か…奇妙ではあるな

[メイン4] ヴィオレタ : 「………ん?」
目の前に、美しい女性が降りてきた。

[メイン4] ヴィオレタ : 「おや、どうも…今夜は美しい月が出ていますね。」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……ふむ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「すまないが、ワタシは武の道に通ずる訳でもない、派手に目的だけを完遂するッ!」
叫ぶと同時、レイアの体の内から影が溢れ出る

[メイン4] キラークイーン : 暗闇を見つめる猫のような異形の瞳
髑髏で飾られたボクサーのようなアクセサリー

[メイン4] ヴィオレタ : 「……うおっ!」
なんだあれ?俺から出てきた奴に似ている?

[メイン4] キラークイーン : 日常という場に、全くと言っていいほど似つかわしくない怪物が、剣士を相手に拳を握る

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「そのディスク……読み取れば何かわかるかもしれない」
興味深そうに、脳裏に消えたディスクを思案すると──

[メイン4] レイア・ダラーヒム : スタンド、本体
『両方』が一気に襲撃を開始したッ!

[メイン4] ヴィオレタ : 「ディスク?さっきオレの中に入ってたやつのことか…!」
イマイチ出し方がわからない上…攻撃を仕掛けて来るなら剣を構えるしかない

[メイン4] ヴィオレタ : オレは剣を抜き、身構える。

[メイン4] キラークイーン : 勢いを付け、キラークイーンの拳が敵へと“まず”迫る、続いて──

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 当然と言わんばかりに、レイアも追撃に参加する
拳を放つ影とは対象に、槍のように鋭い蹴りを敵へ向けて解き放つ

[メイン4] ヴィオレタ : 「…うおっ!」
影から出てきたモノによる拳を躱し、蹴りに対して、剣で受け止める。

[メイン4] ヴィオレタ : 「ちょっと待ってくれよ、美しいお姉さん!」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……ワタシの影は殺傷力が高すぎる、あまり抵抗はして欲しくないのだなが」
ヒールと刃が軋む音、甲高い不協和音を流しながら強く押し込む

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「………話は聞かせてもらう、だが」
「あまり時間を取れない事も地味に理解して欲しい」

[メイン4] ヴィオレタ : 「ぐっ……容赦無いな…!」
一旦間合いを取るためにも、足を踏み出し、地面を蹴る。

[メイン4] ヴィオレタ : 「そもそもオレは戦う気は無いし、このCDも勝手にオレの中に入っていったんだ!」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……ふむ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「取り出せる方法があるなら教えて欲しい!切実に!」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「つまり、そのディスクが外せるなら……あっさりリタイアする気でいたのか」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「なら簡単だ、頭に指を突っ込んでみるといい」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 手本を見せるように、額に指を当て力を込めると──

[メイン4] レイア・ダラーヒム : “沈む”ように指の先が飲み込まれ、引いてみれば、独特の色をしたディスクが指先に挟まれていた

[メイン4] ヴィオレタ : 「……マジか」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「入る時に無傷なら、出る時も無傷」
「地味も派手もなく、わかりやすいだろう?」

[メイン4] ヴィオレタ : 「……………」
同じように指を頭に当ててみる。

[メイン4] ヴィオレタ : すると、自分の体から抜けるように、自分の指にはCDが挟まっていた。

[メイン4] ヴィオレタ : 「うおお…すげぇ……なにこれぇ…」

[メイン4] ヴィオレタ : 「…お姉さんの目的はこのディスクだったか?やるよ、ホラ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「…派手にありがたいが、いいのか?」
「中々に便利そうな物ではあるが」

[メイン4] ヴィオレタ : 「いや、オレには必要無いものだしな…、それにそのCD欲しかったんだろ?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「ああ。もしかしたら、何か手掛かりになる可能性がある」

[メイン4] ヴィオレタ : 「手掛かり?そういや…この街に来たのもよく考えれば…突然だったな…アイツとははぐれたと思ってたが…」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「隠すことでもないので言ってしまえば……ワタシも目覚めたのは地味に最近でな」
「この唐突な覚醒は“何が原因か”それを探る為にこの街へとやってきた」

[メイン4] ヴィオレタ : 「なるほどなぁ…じゃあまぁ、原因を探る為にも少しの間組んでみるかい?お姉さん」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……だが、派手に危険だぞ?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 何より、ワタシの能力はどうしても人を巻き込んでしまう

[メイン4] レイア・ダラーヒム : ……誰かとハグれた様でもある、ここは拒絶を返すのが礼儀か

[メイン4] ヴィオレタ : 「あー、危険な事は前からずっとあったし、自分の身はオレ自身で守れるから大丈夫だ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……了承した、だが」
「危険があったら地味でも逃げる、コレを約束してくれ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「任せろ、回避と撤退の為の逃げなら得意でね」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……では、しばしの間になるかもしれないが」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「よろしく頼む、ワタシはレイア」
「レイア・ダラーヒム」

[メイン4] ヴィオレタ : 「オレはヴィオレタ」
「よろしく頼むよ、レイア姉さん」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 笑顔で言葉を迎え…少し表情を変える

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……ふむ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「他の位置にも“気配”を感じていたが……それらも集合しているようだ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「あーなるほど…どうする?行くのかい?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「真相を知る為だ、他の“ディスク”も回収しなければならない」

[メイン4] ヴィオレタ : 「じゃあ…了解だ、着いていくよ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 頷くと同時、また“気配”に向けて走り出す

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 集うように連なる異能者達。
推定になるが……恐らくは全員が“スタンド”を扱う者

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 真実の探究、それを目的として影と剣客を引き連れ夜を引き裂いてひた走る

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 行先は、まだ何も見えなかった

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] モネ :

[メイン4] モネ :

[メイン4] モネ : 「……あら」

[メイン4] モネ : ふと、その足を止める。

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……気配を辿ったが、どうにも」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「こうもあっさりと巡り会うか…」

[メイン4] モネ : 「ふふ……さて、何のことやら」

[メイン4] モネ : 翼をふぁさり、と広げる。

[メイン4] ヴィオレタ : 「はぁ…はぁ…レイア姉さん足早すぎ…」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……地味に罪悪感が湧いているが、もっと走る羽目になるやもしれん」

[メイン4] ヴィオレタ : 「…マジか」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「…ワタシはレイア、“ディスク”、そしてこの町にスタンド使いが集結している理由を調べている」

[メイン4] モネ : 「……」

[メイン4] モネ : 「……ディスク?……スタンド?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……知らないのか?」
「その翼がそうだと思い話を始めたのだが…」

[メイン4] モネ : 「……習わなかった?人を見かけで判断するのは良くないって」

[メイン4] ヴィオレタ : 「まぁ…素敵な羽だけども…」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……地味に失言だったな」

[メイン4] モネ : 「ふふ……ありがとう、そこのお兄さん♡」

[メイン4] モネ : ヴィオレタにウインクを送る。

[メイン4] ヴィオレタ : 「あははっーどうも〜」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「派手に嬉しそうだな、状況が状況でなければ微笑ましかったのだが…」

[メイン4] モネ : 「はぁ、つまり……夜更けから二人してナンパしに来たってわけじゃないみたいね」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「そういうワケだ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「いや、まぁ俺はナンパしてもいいんだけど…」

[メイン4] モネ : 「あら」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「この町で起こっている事件、その真実をワタシは知りたい」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「知っている事があるのなら教えてほしい」

[メイン4] モネ : 「ふぅん……」

[メイン4] モネ : 「……対価は?まさか、ロハで働かせるってわけじゃないでしょうけど」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……勿論だ、今回の件はマスターからの指令も兼ねている。いってくれれば代金を──」

[メイン4] モネ : 「『矢』」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……“矢”?」

[メイン4] ヴィオレタ : 「…………矢ってなんだ?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……ふむ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「今回の件と何か関係しているのか?」

[メイン4] モネ : 「……察するに、情報交換するくらいはする価値はありそうね。いいわ」

[メイン4] モネ : 「お互い知らないことばかりで他の者に先を制されても……困るでしょう?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……確かにその通りだ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「まぁその通りだが…話せることなんてあったか?レイア姉さん」

[メイン4] モネ : 「ま……その様子だとどうやら対立関係にはないみたいだしね。私たち」
ふ、と息をついて

[メイン4] モネ : 「その『ディスク』やら『スタンド使い』について教えてもらえたら」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……札もその程度か」
交渉の手数が知られている事は致命だが……席には付けたのだ

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「では、“ディスク”に関しては行きずりに……スタンドは……今、見せている」

[メイン4] キラークイーン :  

[メイン4] ヴィオレタ : 「じゃあ俺の秘密も話すか…実はオレ貴族なんだけど…こう見えてもエリートの剣士だ、顔もいい」

[メイン4] キラークイーン : 視認した時点で展開していた”影“
キラークイーンが見えやすい位置に現れてくる

[メイン4] モネ : 「ああ、その……ペットみたいで可愛らしいわね。……つまり、不思議な能力の元……ってところかしら」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「見えているなら話は早い、そういう事だ」

[メイン4] モネ : 「……あなた、本当にプロポーズでもしに来たの?」

[メイン4] ヴィオレタ : 「………どうなんだろう?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……まあ、地味に後回しにしよう」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「このまま話に時間を掛け、機会を逃す手はないのだからな…」

[メイン4] モネ : 「そうね。ええと…じゃあ、私も少し話そうかしら、向かいながらでいいわ」

[メイン4] モネ : 「もちろん、そちらのお兄さんも一緒に」

[メイン4] ヴィオレタ : 「あーお供しますね」

[メイン4] モネ : 「ふふっ、期待してるわね……エリート剣士さん♡」

[メイン4] ヴィオレタ : 「ヴィオレタです。んでお姉さんのお名前を…」

[メイン4] モネ : 「モネでいいわ」

[メイン4] モネ : 「それで、そちらの男性は?」
くるりと。

[メイン4] ヴィオレタ : 「モネ姉さんか、よろしく頼みます」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「────」
一旦無表情に変わり

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「ワタシは女性型だ」

[メイン4] モネ : 「あら、ごめんなさい……夜目は冴えないの」
その翼で眼鏡をくいと下ろして。

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「派手に問題ない」

[メイン4] ヴィオレタ : 「…………………」
(おっかね〜……)

[メイン4] モネ :

[メイン4] ヴィオレタ :

[メイン4] モネ : 「で、何だったかしら……ええと、その『スタンド使い』について調べてるって話」

[メイン4] モネ : 「目的は何?……私にとっては、それが最も重要なことよ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「一言に纏めてしまえば…」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「“何故かわからなかったから”地味だが、それだけになる」

[メイン4] モネ : 「……」
レイアの方をじっと見つめ。

[メイン4] モネ : 「ふぅん……なら問題ないわ、私たちの利害とは対立しない」

[メイン4] モネ : そう言って背を向け。

[メイン4] モネ : 「『矢』はね……言ってしまえば、その能力者を生み出す種のようなもの、かしら。私はそれを探している」

[メイン4] モネ : こつこつと足音を立て。

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……スタンドを人間に芽生えさせる」
「やはり、スタンドは人間由来の力なのか」

[メイン4] ヴィオレタ : 「…………その矢とやらは聞いてると大分やばそうなモノに聞こえるよ」

[メイン4] モネ : 「さあね?そこまでは……人間に眠っている能力を呼び起こさせるのか、あるいは矢がその能力を注入してくれるのか……なんてことは知らないわ」

[メイン4] モネ : 「ええ、勘がいいわね。詳しく説明するつもりはないけれど、私たちにとっても邪魔なのよね……それ」

[メイン4] モネ : 「……だから、私はそれを回収もしくは破壊するつもりでここに来たってわけ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「なるほど……ならば、貴女にとって“ディスク”の情報は吉報にも悲報にもなりうるだろうな」

[メイン4] モネ : 「ふうん……聞かせて?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「現在、ワタシが所持しているディスクは……自由に人にスタンドを与える物だ」

[メイン4] モネ : 「……」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「矢が産むのなら、こちらは好きに分配している」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「矢を放置しても、ディスクの元を放置しても……」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「我々の平穏は遠のくのみ」

[メイン4] モネ : 「……同感よ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「だなぁ…はっきり言って危険すぎるぜ、それ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……“真実”を突き止めなくてはならない」

[メイン4] モネ : 「……そう。あなたがそう真実に固執する理由なんて知ったことではないけれど」
言葉を切る。

[メイン4] モネ : 「少なくとも、協力者は多い方がいいんじゃない?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「ああ、力を貸してくれるのなら派手にありがたい」

[メイン4] モネ : 「ええ……まあ、あなたがその不思議な力を純粋な興味のために使う変人でよかったわ」

[メイン4] モネ : 「『矢』を奪おうとする者は言うまでもなく、その存在を知っている者も……なんて、最初は思っていたけどね」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「────」

[メイン4] モネ : 「何かしら?」

[メイン4] ヴィオレタ : 「ん?どうしたんだ、姉さん?」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……いいや、どうにも聞き覚えがある気がして、思い返していたが」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……気のせいだったようだ」

[メイン4] ヴィオレタ : 「気のせいか、姉さんも年だったりして……」

[メイン4] ヴィオレタ : 「………あっ今のは聞かなかったことにしてください」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「……構わないが、地味に口が滑るな。お前は」

[メイン4] ヴィオレタ : 「す、すみません……」

[メイン4] モネ : 「うふふ。仲が良いのね、羨ましいわ」

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 「悪くはないと思ってはいる」
そう告げると、また次の気配を辿り歩き出す

[メイン4] モネ : 「便利ね、それ。私のところにも一人欲しいくらい」

[メイン4] ヴィオレタ : 「あっ、待ってくださいよ!レイア姉さん!」

[メイン4] ヴィオレタ : レイアの後を追いかける。

[メイン4] モネ : ぱさり、と音を立てて後ろから追う。

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 再び闇夜に足を踏み入れる一行、その影に

[メイン4] キラークイーン : まるで、何かを懐かしむように目を細める“猫”が潜む

[メイン4] キラークイーン : 聞き覚えのある“ワード”
嗅ぎ慣れた匂いを感じ取りながら眼を瞑る

[メイン4] キラークイーン : 共に人形に宿りし記憶が、何を為すか確かめる為に

[メイン4] キラークイーン :  

[メイン4] キラークイーン :  

[メイン4] キラークイーン :  

[メイン4] マホロア :  

[メイン4] マホロア :  

[メイン4] マホロア : 「……オツカレさまだヨォ、チヒロ」

[メイン4] 緑へも : …私は、あの決断をして……本当に良かったのか、悩んでいた。
”矢”を優先し、マホロアさんを助けに……

[メイン4] 緑へも : ……今頃、なんて。
そう…頭をうなだれて、上を向いたその時だった。

[メイン4] マホロア : 「カノジョのアイテはボクでもメンドウだったからネェ…キミがシテクレてタスカッたヨォ」

[メイン4] マホロア : 「ブラボー、ブラボー」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…マホロア?」

[メイン4] 各務 チヒロ : 足を引き摺って、そのまま

[メイン4] マホロア : 「キミにはずっとカンシャしてるヨォ。ボクにずっとヤサシくしてくれたからネェ…」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…」

[メイン4] 緑へも : 「チヒロさん……!!!大丈夫です、矢は、しっかりと…マホロアさんの手に、ありますから…!」
そう、言いながら。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「あ、ああ」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「後は…」

[メイン4] 緑へも : 「……え、あれ……マホロア……さん…?」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「持ち帰る、それだけ、だ」

[メイン4] マホロア : 「そうだネェ、おカゲでモクテキのモノもテにハイッたし」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…」

[メイン4] マホロア : 「君たちとも、これでお別れ、ダネェ」

[メイン4] 緑へも : …どこか、声が…違う…ような…
気のせい、ですかね…

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…え」

[メイン4] 緑へも : 「…っ、え……?」

[メイン4] マホロア : 一瞬にして、姿を大きく変える。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…!?」

[メイン4] 緑へも : その、一瞬。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「矢は…マホロア!?」

[メイン4] 緑へも : あまりにも、造作のない…
たった一瞬で。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「ねぇ、持っていたその…"矢"は!?」

[メイン4] 緑へも : 「…そうですよ、それに……その、姿は……いったい…」

[メイン4] マホロア : 「実はネェ、ボクはキミタチに二つだけ嘘をついてイタンだ」

[メイン4] 緑へも : ぼそぼそ、理解が出来ないように。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…噓」

[メイン4] 各務 チヒロ : …"二つ"

[メイン4] 緑へも : 「……え、ぁ…」

[メイン4] マホロア : 「ヒトツは、友達を助けるためってイウ理由」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…ッ」

[メイン4] 緑へも : 「…そんな」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「もう、一つは…!」

[メイン4] マホロア : 「もうヒトツは……」

[メイン4] 緑へも : マホロアへと、目線を強める。

[メイン4] マホロア : 陣を描くようにして、巨大な光球が顕現する

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…」

[メイン4] 各務 チヒロ : …ああ

[メイン4] 緑へも : 「……ッ」

[メイン4] サン : 強く輝きを放つそれは、何もかもを焼き付くすような熱を放っている。

[メイン4] マホロア : 「ボクも、持ってたんだよネェ」

[メイン4] 緑へも : その揺らぎに、何とか堪えて立ちながら。

[メイン4] マホロア : 「これがボクの"スタンド"」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「ぐっ、うううッ…」

[メイン4] マホロア : 「"サン"」

[メイン4] 各務 チヒロ : …太陽

[メイン4] 各務 チヒロ : そのもの

[メイン4] 各務 チヒロ : 「肌が…いや」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…大きすぎる」

[メイン4] 緑へも : 「……ッ、ぅう……あ、う、づっ…!」

[メイン4] 各務 チヒロ : この街そのものを

[メイン4] 各務 チヒロ : "焼いている"

[メイン4] 緑へも : 「…これが、あなたの…スタンド…」

[メイン4] 緑へも : 身が焦げる、そのもの。

[メイン4] マホロア : 「スゴイ力だろう?」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…こんな」

[メイン4] 緑へも : 私の力が”恋人”を暗示するのならば、彼のものは”太陽”。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「こんな力が」

[メイン4] マホロア : 「デモネ、これを手に入れてもまだ足りる気がしないんだよネェ…」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「ずっと…」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…!?」

[メイン4] 緑へも : ────”力”そのもの。

[メイン4] 緑へも : 「これ、以上…ですか…?」

[メイン4] マホロア : 「アイツをどうにかするには、これでも、マダ」

[メイン4] 緑へも : その”力”は肌を焼けつくすような勢いで。
キッと、睨む。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…ぐッ」

[メイン4] マホロア : 「そのタメにはなんだってしたかったノサ。燃える惑星の王冠を欲した事もあった。失敗しちゃったけどネェ」

[メイン4] マホロア : 「デモ今、こうやって新たな力が手に入った」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…マホロア」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「アンタは」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「ずっと…ずっと…」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「総てを利用してたのかァーッ!!!」

[メイン4] 緑へも : チヒロの悲痛な叫びを、肌で感じる。

[メイン4] マホロア : 「……そういうコトに、なるネェ」
不適に笑みを浮かべる

[メイン4] 緑へも : びりりと響くその声は、彼女の思いの全てで。
感情、そのまま。

[メイン4] 緑へも : 「……争いは、好きじゃない…」
「あの言葉は、なんだったんですか……」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「全部」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「全部噓、だった…?いや」

[メイン4] マホロア : 「そうだネェ……」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…わかった」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「"アンタが手を汚すのは"ただ」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「"面倒だった"だけだ」

[メイン4] 各務 チヒロ : 怒りに震えて

[メイン4] 各務 チヒロ : 「そんなスタンドがあっても…尚」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…他人を、踏みつけて…」

[メイン4] 緑へも : 私たち三人は、『仲間』としてやってきた。
だから、こそ。この…”利用”が。

[メイン4] 緑へも : 「…チヒロ、さん」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…へも」

[メイン4] 緑へも : にこり、と笑って。

[メイン4] マホロア : 「正解。それとネェ、へも」

[メイン4] マホロア : 「ボクは支配が好きだから、争いは本当にキライなんだよネェ」

[メイン4] マホロア : 「だから、キミたちのコトは好きだヨォ?」

[メイン4] 緑へも : 「……人は、引かれあうんです」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…ぐッ」
怒りに、歪みつつ

[メイン4] 緑へも : いつか言われた、あの時の言葉のように。

[メイン4] 緑へも : 「…だから、こんな…」

[メイン4] 緑へも : 「『納得』できない、こんな出会いは……」

[メイン4] 緑へも : 「…違います、そうですよね?」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…ああ」

[メイン4] 緑へも : そして、チヒロの肩をポンと強く。

[メイン4] 各務 チヒロ : 「なにも、なにも『納得』しない」

[メイン4] 緑へも : 「……支配なんて、そんな事ありませんよ」

[メイン4] 緑へも : 「私たちは……変わらず、『仲間』のはずですから…」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…ねえ、マホロア」

[メイン4] マホロア : 「……なんダイ?」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…どうであれ、決着はさせる」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…矢は砕く」

[メイン4] マンハッタントランスファー : マンハッタントランスファーが、チヒロの前に

[メイン4] マホロア : 「困るナァ、それに」

[メイン4] 緑へも : そうして…マホロアへと向くが。

[メイン4] マホロア : 「正直言うとボクはイマ、キミタチに構う理由なんてないんだよネェ」

[メイン4] マホロア : 「こうしてキミタチの前にいるのは、協力してくれたお礼、それと……」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…」

[メイン4] マホロア : 「ボクの進化する姿を、目の前で見せたかったから、だヨ」

[メイン4] マホロア : 言い終えると、矢を自らの身体に刺す

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…マホロアァーッ!!!」

[メイン4] マホロア : 「クッ……フフフ………」

[メイン4] 緑へも : 「……マホロア…さん…!」

[メイン4] マホロア : 「アハハ、アッハッハッハ………」

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…この街は」

[メイン4] サン : スタンドが不安定に揺れ動き、マホロアに近づいていく

[メイン4] 各務 チヒロ : 「…アンタの居場所じゃあない…!」

[メイン4] マホロア : それに呼応するよう、マホロアも崩れていく。

[メイン4] マホロア : 「アハ、アッハハハハハ……!!」

[メイン4] マホロア : スタンドと本体が混じり合う

[メイン4] 各務 チヒロ : 「ぐッ、うッ…!」

[メイン4] 緑へも : 「…ッ」

[メイン4] マホロアソウル : 空間が、歪む

[メイン4] マホロアソウル :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム : “真実”それを掴む事は敵わなかった

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 存在しなかったのか、或いは…奇跡的な確率の偶然だったのか

[メイン4] レイア・ダラーヒム : それは、夜が明けるにつれ影へのように溶けて消えた

[メイン4] レイア・ダラーヒム : ……“真実”に辿り着けない事は。何より虚しいが

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 過程さえ、心には留まらない

[メイン4] レイア・ダラーヒム : それだけだ

[メイン4] レイア・ダラーヒム : 得られる物は、もう無い
街を去ろう、ここには…

[メイン4] レイア・ダラーヒム : ワタシが掴める運命は無かったのだろう

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム :  

[メイン4] レイア・ダラーヒム :